実際に踏み台昇降をしてみる
踏み台昇降をする前に

踏み台昇降をする前には簡単でもいいので、準備体操やストレッチをしましょう。
屈伸など、「小学校の体育の時間の準備体操」のようなもので充分。
主に足(足首・膝・太もも)、腰に働きかけるものを。くるくる回したり、のばしたり。
故障を防ぎ、身体を燃えやすい方向へ導いてくれます。


飲み物を常にそばに置きましょう。

運動の前や途中で、何度でも水分補給を。

手の届くところに水を置いておくのが吉。踏み台昇降は特に夏場などはかなり汗をかく運動です。水は幾ら飲んでも太りません。1リットルの水を飲めば1キロ体重は増えますが、それは太ったのではなく、飲んだ分が身体にあるだけ。汗をかいたりトイレにいって排出すれば戻ります。太るとは体脂肪が増えること、です。脱水状態にならないよう気をつけてください。

身体が水分不足に陥ると「便秘」や「むくみ」を生みます。身体の水分が足りなくなると、腸から水分を取りますので便が固くなり、便秘の原因になります。
また「むくみ」は「身体の水分が足りないのに、あまり補給されないので、身体が水分をなるべく外に出さないようにしている状態」である場合も多いようです。

夏などは特に物凄く汗をかきます。そういう時は飲み物に一つまみ程度の塩を入れておくと良いでしょう。(汗は水分だけでなく塩分も体から奪います)

また、脂肪を燃やしやすくするために運動前に「VAAM」などのアミノ酸系飲料、もろみ酢(アミノ酸&クエン酸が豊富)、コーヒーなどのカフェイン飲料などを運動の30分前あたりに飲む方も多いです。


実際に踏み台昇降をしてみる

準備編」を参考にして台を用意してください。その台を昇ったり降りたりします。


右足から

左足から
そして、途中で必ず踏み出す足を変えましょう。「いつも右足から」とかだと、筋肉の使い方に偏りが出来てしまいます。
右足からが20分、左足からが20分・・・よりは、3分ごとにかえる、など短いスパンで変えたほうが良いでしょう。音楽聴いてるなら一曲ごとに踏み出す足を変える、などと決めておくと楽ですよ。


また、三角昇降(仮題)もお勧めです。ジムで推奨しているやり方だそうです。
台の上で3歩、台の下で2歩踏み込みます。


三角昇降(仮題)

例えば、「右足昇る→左足昇る→右足その場で踏み込む(台の上)→左足降りる→右足降りる→
左足昇る→右足昇る→左足その場で踏み込む(台の上)→右足降りる→左足降りる(繰り返し)」
のような感じ。(分かりにくくてスイマセン)
これなら、足を変えることを意識せずとも、1回ごとに踏み出す足が変わります。

また、前降りをするのはやめましょう。膝を痛めてしまう原因になるそうです。


どのくらいのスピードで?

有酸素運動で一番大事なのは心拍数です。

ぜえぜえいってしまうようなスピードではだめです。
有酸素運動の場合、「隣りの人と話が出来る程度にハァハァ」くらいのペースが好ましいといわれています。心拍数で言うと110〜130くらい。
心拍数は、昇降している途中で止まり、首筋か手首の動脈に指を当て10秒はかり、それを6倍にするとよいでしょう。


どのくらいの時間やるものなの?

10分くらいの方から2時間くらいやっちゃう人まで。また、30分×2回、など人それぞれです。
また、毎日の方もいれば、2日に1回の方、1週間に1度は休みを取る方、など、これもまた人それぞれ。
自分の体力や目標によって、無理なく設定してください。
最初は10分でも辛い方が多いと思いますが、慣れれば全然大丈夫。すぐに30分くらいできるようになりますよ。

また、「1日に○分、必ずやる!」と、意気込みすぎて後が続かなくなるよりは、
辛い日は休むなどして、マイペースで長く続くほうが絶対効果があると思います。

よく、「有酸素運動は20分以上しなければ意味が無い」などという説がありますが
こちらの番組(ためしてガッテン)ではそんなことは無い、と否定しています。(ページの下のほう)
確かに12分程度で脂肪燃焼の割合がピークになるらしいのでそれ以上続けるのがベストですが、
「とりあえず10分」の気持ちからはじめられれば良いのではないでしょうか。

また、たとえ5分しか出来なくても、そのあと家事などで動いていれば脂肪の燃焼は続きます。


どうせやるなら綺麗な身体になりたい!

踏み台昇降もただやみくもにすると、例え体重が落ちたとしても余計なところに筋肉がついてしまったり、理想の体型から離れていってしまうかも。また、膝や腰などを痛めてしまう可能性も。
どうせやるなら綺麗な身体になるよう心掛けてみては?

1:姿勢を正すこと(肩に力をいれずに背筋を伸ばす、1本の線で上下に引っ張られている感じ)
2:膝を擦り合わせるようにする
3:着地した後、膝を伸ばす。(膝を曲げたまま昇降を続けると、膝を痛める原因になります)
4:特におしりを引き締めたい人は、3の時お尻をキュッっとすることを意識してください。

踏み台昇降はこの番組でもO脚などの足のゆがみを直したりするのに効果的だとうたわれていますが、上記のことを意識することでより効果が高まると思われます。
また、普段普通に歩くときも意識してみてください。


クールダウンを忘れずに

踏み台昇降の後は必ずストレッチやマッサージなどを忘れずに。
(一例:ストレッチマッサージ ひよしさん製作)
特にふくらはぎ・太もも・おしりなどを重点的に。
激しく運動した後は、よく使った筋肉の場所に血液がたまりパンパンに膨れ、また疲労物質である乳酸がたまったりしています。
これをほうっておくと、老廃物がたまって「細くするつもりだったのに太くなっちまったよ・・・」なんてことにもなりかねません。

初めての人はとにかく翌日、ふくらはぎの筋肉痛に悩まされる可能性が高いので、
よ〜く伸ばして、よ〜く揉み解しておいたほうがいいですよ。いや、まじで・・・。

ちなみに、ふくらはぎにはカーフレイズがおすすめです。
ただし、カーフレイズはかなりふくらはぎの筋肉を使うので、昇降の後に行う場合は、かかとを上げる動きはせず、かかとを下に降ろす動きのみを「ふくらはぎのあたりが伸びてる〜」を意識しながらやりましょう。無理にやるとさらにパンパンになっちゃうかも。気持ちいい、程度にしておきましょう。


物足りなくなってきたので、負荷を上げたいのですが

体脂肪の燃焼を目的とするなら、まず、スピードを早くしてみましょう。身体が慣れてきているなら、心肺機能も上がっているのかも。心拍数と相談してみましょう。
そして、時間を長くしましょう
それでも物足りないのなら、

・台を15センチくらいまで段階的にあげてみる。(それ以上はあげないほうがいいと思いますよ)
・手に1キロ未満のダンベルや、水を入れたペットボトルを持つ
・台の上で手をエアロビのよう動きをしていたり、ボクササイズのようにパンチをしてみる
・ひねりを入れてみる
・腕を振る(振るというより、後ろに引くということを意識するといい)
・リュックに荷物を入れて背負ってみる

などをしてみてください。
変化をつけようとして「前下がり後ろ上がり昇降」をしてしまう方がいるかもしれませんが、
後ろ上がりはともかく、前下がりは膝をいためることになるかも。やめておきましょう。


さらに効果的にダイエットしたい!

有酸素運動のあとに筋トレなどをすると、体が温まっている分効果的といわれています。
また、雑誌やテレビで紹介していた美容体操・骨盤体操などをする方も。
こちらで成功報告をしている方も、だいたい踏み台昇降にプラスして何かしています。

もちろん痩せる為には食事を見直すことも必要です。
しかし極端な食事調整はストレスの元。1日3回、バランスのいい食事をこころがけて下さい。
また、カロリー調整は、アルコールの量を減らす、おやつを低カロリーのものにする、毎日食べていたおやつを週2日にするなど、ストレスがたまらない程度のものから始めるのが吉。